認定マーク一覧|就活の求人票で見るPRロゴ18種の意味と見方

公開読了約13分執筆ツナカレ就活編集部

求人票やハローワークの求人を開くと、小さなマークがいくつも並んでいるのに、何を意味するのか分からない。説明会の資料でも「くるみん」「健康経営優良法人」といった言葉を見かけるけれど、企業選びにどう使えばよいか迷う。そんな場面を想定して整理しました。結論として、ハローワークの求人票に表示されるPRロゴは18種あり、新旧の版をまとめ、認定ではない制度の普及ロゴ1種を除くと、子育て・両立/若者の採用・定着/健康・安全/多様な人材の活躍/事業運営の適正さ/スポーツの6系統に分けられます。いずれも国などが定めた基準を満たしたことを示す印ですが、配属先の働き方までは分からないため、数字と面談で確かめる材料として使うのが現実的です。2026年10月24日に確認したハローワークインターネットサービス「PRロゴのご案内」などを主な出典にしています。

この記事で使う資料と編集部の線引き

使う資料は省庁・労働局の公表資料と、それを報じた業界紙の記事だけで、企業の順位付けや推薦はしません。

  • 「6系統」の分け方は、編集部が「何を認めたマークか」で分けたものです。公式の区分ではありません。
  • 口コミや独自アンケートの数字は使っていません。民間団体の認定・アワードは一覧に含めず、見分け方だけを最後の章で扱います。
  • 認定企業数は、公表資料で確認できた制度だけを載せています。載っていない制度は、確認できていないという意味です。

認定マーク一覧|ハローワーク求人票のPRロゴ18種

ハローワークが案内するPRロゴは18種で、くるみんや働きやすい職場認証のように、同じ制度の新旧の版が並んでいるものを含みます。表の「所管」はハローワークの一覧に記載がないため、各制度の公式ページで確認できたものを書き、確認できないものは「—」としています。

No ロゴの名称 根拠・制度 所管 編集部の系統
1 くるみん・トライくるみん(令和7年4月以降の新基準) 次世代育成支援対策推進法 厚生労働省 子育て・両立
2 くるみん・トライくるみん(令和4年4月〜令和7年3月の旧基準) 同上 厚生労働省 子育て・両立
3 くるみん(令和4年3月までの旧基準) 同上 厚生労働省 子育て・両立
4 プラチナくるみん 同上(特例認定) 厚生労働省 子育て・両立
5 プラス認定(不妊治療と仕事の両立) 同上 厚生労働省 子育て・両立
6 ユースエール 若者雇用促進法 厚生労働省 若者の採用・定着
7 優良派遣事業者 労働者派遣事業関連 — 事業運営の適正さ
8 職業紹介優良事業者 職業紹介事業関連 — 事業運営の適正さ
9 製造請負優良適正事業者 製造請負事業関連 — 事業運営の適正さ
10 ジョブ・カードくん ジョブ・カード制度 厚生労働省 (認定ではなく制度の普及ロゴ)
11 安全衛生優良企業 労働安全衛生関連 厚生労働省 健康・安全
12 えるぼし 女性活躍推進法 厚生労働省 多様な人材の活躍
13 プラチナえるぼし 同上(特例認定) 厚生労働省 多様な人材の活躍
14 もにす 障害者雇用促進法 厚生労働省 多様な人材の活躍
15 働きやすい職場認証事業者(令和5年6月1日以降) 自動車運送事業関連 — 事業運営の適正さ
16 働きやすい職場認証事業者(令和7年3月31日まで) 同上 — 事業運営の適正さ
17 スポーツエールカンパニー スポーツ振興関連 スポーツ庁 スポーツ
18 健康経営優良法人 健康経営関連 経済産業省 健康・安全

10番の「ジョブ・カードくん」は制度を広めるためのマスコットで、企業の認定ではありません。ほかに、新旧の版があるのは基準が改正されたためで、同じ制度でも、いつの基準で認定されたかによって中身が違う場合があります。

FREE CONSULTATION

部活と両立できる就活の進め方を、状況に合わせて案内します(無料)

無料で相談する

体育会・学生団体との連携 累計300超

何を認めたマークか|6系統の読み方

系統ごとに「企業のどの取り組みを見たか」が違うため、自分が会社選びで重視する点と同じ系統のマークを見ると、参考にしやすくなります。

系統 主なマーク 見ている取り組み
子育て・両立 くるみん、プラチナくるみん 育児休業の取得状況、労働時間
若者の採用・定着 ユースエール 若者の採用・育成、雇用管理
健康・安全 健康経営優良法人、安全衛生優良企業 従業員の健康づくり、安全衛生
多様な人材の活躍 えるぼし、もにす 女性活躍、障害者雇用
事業運営の適正さ 優良派遣事業者など 派遣・職業紹介・製造請負・自動車運送の事業者としての取り組み
スポーツ スポーツエールカンパニー 従業員のスポーツ活動の促進

子育て・両立(くるみん・トライくるみん・プラチナくるみん・プラス)

くるみん系のマークは、次世代育成支援対策推進法に基づき、子育てをしながら働きやすい環境づくりに取り組む企業を認定する制度です。基準は、トライくるみん、くるみん、プラチナくるみんの順に高くなります。令和7年4月以降の基準のうち、数字で示されている主な項目は次のとおりです(出典:栃木労働局、制度の説明は厚生労働省)。

項目 トライくるみん くるみん プラチナくるみん
男性の育児休業等取得率 10%以上 30%以上 50%以上
(上の代わりに)男性の育児休業等と育児目的休暇を合わせた取得率 20%以上 50%以上 70%以上
女性の育児休業等取得率 75%以上 75%以上 75%以上
時間外・休日労働の平均 フルタイム労働者の各月平均45時間未満(かつ月平均60時間以上の労働者がいないこと) フルタイム労働者で各月30時間未満(注) 同左(注)

(注)くるみん・プラチナくるみんは、25〜39歳のフルタイム労働者で各月45時間未満でも可とされています。

この基準には残業時間の目安も含まれています。そのため、子育ての予定がない学生にとっても、労働時間を考える手がかりになる場合があります。ただし、基準は会社全体の平均や取得率で見るもので、自分の配属先に同じ数字が当てはまるとは限りません。プラス認定は、くるみん系の認定に追加して受ける、不妊治療と仕事の両立に関する認定です(ハローワークの一覧)。

若者の採用・定着(ユースエール)

ユースエールは、若者の採用・育成に積極的で雇用管理の状況が優良な、常時雇用する労働者300人以下の中小企業を、厚生労働大臣が認定する制度です。認定企業は2026年3月末時点で1,984社と案内されています。12の認定基準や、認定企業の探し方、公表項目の読み方は別記事のユースエール認定企業の探し方にまとめたので、ここでは詳しく繰り返しません。この系統で押さえておきたいのは、対象が中小企業に限られるため、大企業にこのマークがないのは制度上の理由によるという点です。

健康・安全(健康経営優良法人・安全衛生優良企業)

健康・安全の系統には、経済産業省所管の健康経営優良法人と、厚生労働省所管の安全衛生優良企業があります。前者は従業員の健康管理に積極的に取り組む法人、後者は労働者の安全や健康を確保する対策に積極的に取り組み、高い安全衛生水準を維持・改善している企業を示すマークです。

健康経営優良法人は、2026年3月に発表された認定で、大規模法人部門が3,765法人、中小規模法人部門が23,085法人です。大規模法人部門の上位500法人には「ホワイト500」、中小規模法人部門の上位500法人には「ブライト500」、501〜1,500位には「ネクストブライト1000」という冠が付きます(経済産業省の発表を報じた労働新聞社の記事で確認)。求人票でこのマークを見たら、冠の有無と、大規模・中小規模のどちらの部門かを確かめると、読み取れる情報が増えます。

安全衛生優良企業は、平成27年6月1日に始まった制度で、認定期間は3年です。認定企業名は、厚生労働省の「職場のあんぜんサイト」で公表されています(秋田労働局)。有効期間がある制度なので、マークを見たときは、いつ認定されたものかを確認する習慣があると安心です。

多様な人材の活躍(えるぼし・プラチナえるぼし・もにす)

えるぼしは、女性活躍推進法に基づく認定で、評価項目は採用、継続就業、労働時間等の働き方、管理職比率、多様なキャリアコースの5つです。満たす項目の数によって3段階があり、すべて満たすと3段階目になります。さらに取り組みが特に優良な事業主は、プラチナえるぼしとして認定されます(宮城労働局)。評価項目に「労働時間等の働き方」が入っているため、残業や休暇の状況を考える材料の一つにもなります。

もにすは、障害者雇用の取り組みが優良な、常時雇用する労働者300人以下の中小事業主を、厚生労働大臣が認定する制度です(広島労働局)。ユースエールと同じく、対象は中小企業に限られます。

事業運営の適正さ(優良派遣事業者・職業紹介優良事業者・製造請負優良適正事業者・働きやすい職場認証)

この系統は、特定の事業を行う事業者向けの認定です。人材サービスの事業者、製造請負の事業者、トラック・バス・タクシーなど自動車運送の事業者の求人で見かける可能性があります。働きやすい職場認証には、ハローワークの一覧によると星1〜3の段階があります。人材業界や物流業界を志望する場合は、こうしたマークがあることを知っておくと、求人票を読み取りやすくなります。それ以外の業界を志望する場合は、見かける機会が少ない場合があります。詳しい基準は制度ごとに異なるため、気になるマークは所管の公式ページで確かめてください。

スポーツ(スポーツエールカンパニー)

スポーツ庁が認定するスポーツエールカンパニーは、名前から競技との関係を想像しやすく、読み違えると企業選びの判断がずれるおそれがあるため、次の章で詳しく扱います。

体育会の就活生が知っておきたいスポーツエールカンパニーの読み方

スポーツエールカンパニーは、従業員のスポーツ活動の促進に積極的に取り組む団体をスポーツ庁が認定するもので、競技の継続や実業団・社会人チームでの活動を示す認定ではありません。

スポーツ庁の発表によると、スポーツエールカンパニー2026は1,635団体で、令和8年1月30日に発表されました。趣旨は、働く世代を中心に国民のスポーツ実施率を上げ、健康増進やライフパフォーマンスを高めることです。従業員のスポーツ実施率が70%以上の場合は「プラス」、5回以上の認定を受けると「ブロンズ」、7回以上で「シルバー」という区分が付きます(出典:スポーツ庁)。

読み方の目安として、この認定で読み取りやすいことと、別に確認したいことを分けておきます。

この認定で読み取りやすいこと 別に確認したいこと
従業員の運動習慣づくりに取り組む姿勢 競技を続けられる勤務時間・休日か
認定の回数や区分から見た継続の度合い 社内にスポーツ活動の場があるか、誰が参加しているか
社風を知る手がかりの一つ 自分の競技や志向に合う環境か

運動習慣を続けたい人にとっては、社風を知る手がかりの一つになり得ます。一方、競技そのものを続けたい人は、勤務時間、休日、社内チームの有無を、説明会やOB・OG訪問で別に確かめる必要があります。

認定マークで分かること・分からないこと

マークで分かるのは「申請した時点で国などの基準を満たした」ことで、配属先や職種ごとの働き方、今後の状況までは分かりません。

分かること 分からないこと
基準を満たした事実 部署や職種による差
認定の時期と版(新旧の基準) 認定後の変化
どの取り組みを国などが見たか 申請していない企業の状況

使うときの注意点が3つあります。

  • 認定は申請制です。マークがないからといって、基準を満たしていないとは限りません。ユースエールやもにすのように、対象が300人以下の中小企業に限られる制度もあります。
  • 有効期間がある制度や、年度ごとの認定があります。安全衛生優良企業は認定期間が3年で、健康経営優良法人やスポーツエールカンパニーは「2026」のように年の名前が付いています。いつの認定かを確かめてください。
  • マークだけで企業どうしを比べるのは難しい場合があります。数字で比べたいときは、募集要項の項目を整理した募集要項の用語集や、業界全体の統計を示した業界別の残業時間ランキングと並べて見ると、位置づけを考えやすくなります。

マークを見たら説明会・OB・OG訪問で確かめたい質問

マークは質問の入口として使い、「認定のどの数字が、自分が配属されそうな部署にも当てはまるか」を聞くと、得られる情報の精度が上がります。次の質問は、編集部が作成した例です。

マーク 質問例
くるみん 若手社員の月平均の残業時間は、部署によってどのくらい違いますか
ユースエール 新卒入社した方の定着状況で、職種ごとの違いはありますか
健康経営優良法人 健康づくりの取り組みのうち、若手社員の参加が多いものは何ですか
スポーツエールカンパニー 社内のスポーツ活動は、勤務時間外の参加が中心ですか
安全衛生優良企業 現場の安全教育は、入社後どの時期に行われますか

質問するときは、「長く働きたいので」と理由を添えると、質問の意図が伝わりやすくなる場合があります。

では、マークのほかに何を判断材料にすればよいのでしょうか。ツナカレメディアの取材から、2人のOBの振り返りを紹介します。立命館大学ラグビー部出身のOBは、最初の就職先を「知名度の高い大手企業だから、入れば安泰だろう」という理由で選んだと振り返っています(ツナカレメディアの取材記事、2026年4月22日掲載)。知名度以外の判断材料を持っておく意味を考えさせる例ですが、認定マークだけで企業選びが十分になるという話ではありません。

武蔵大学体育会ラクロス部のOBは、決め手になった軸として「全員の顔が見える規模で働きたい」「暮らしの質を支える事業に関わりたい」の2つを挙げています(取材記事)。自分の軸が先にあると、マークも「その軸に関わる取り組みを見たものか」という視点で読めます。たとえば、規模や雰囲気を重視するなら、認定の有無よりも説明会で社員と話した印象のほうが手がかりになる場合があります。

軸の立て方や企業の集め方は、ツナカレメディアの企業の探し方も参考になります。

民間の認定・アワードとの見分け方

求人票やサイトには、民間団体による認定や表彰が載ることもあります。主催者、審査基準の公開、費用負担の有無、有効期間の4点を確かめると、公的制度との違いを整理しやすくなります。民間の認定が劣るという意味ではなく、何を根拠にしたマークかを知るための確認です。

  • 主催者:国や自治体か、民間の団体か。名称だけでは分かりにくい場合があります。
  • 審査基準の公開:どの項目を、どの水準で見ているかが公表されているか。
  • 費用負担の有無:申請や掲載に企業側の費用がかかる仕組みか。かかる場合でも、それ自体が問題とは限りません。
  • 有効期間:いつの認定で、いつまで有効か。

これらが分かれば、マークの意味を自分の言葉で説明できるようになります。分からない場合は、その企業に直接質問する方法もあります。

まとめ

ハローワークの求人票に表示されるPRロゴは18種で、子育て・両立、若者の採用・定着、健康・安全、多様な人材の活躍、事業運営の適正さ、スポーツの6系統に整理できます。マークは、申請した時点で国などの基準を満たしたことを示しますが、配属先の働き方や今後の状況までは示しません。いわゆるホワイト企業かどうかを考える材料の一つとして使い、募集要項の数字、説明会、OB・OG訪問で確かめるのが現実的です。認定マークの読み方や、気になる企業で何を確かめればよいか迷ったときは、ツナカレ就活の無料就活相談で一緒に整理できます。

FREE CONSULTATION

部活と両立できる就活の進め方を、状況に合わせて案内します(無料)

無料で相談する

体育会・学生団体との連携 累計300超

FAQよくある質問

認定マークがない企業は避けたほうがいいですか?
マークがないことだけで判断する必要はありません。認定は企業が申請して取るもので、ユースエールやもにすのように常時雇用300人以下の中小企業しか対象にならない制度もあります。働き方は、募集要項の数字や説明会・OB・OG訪問で確かめる方法があります。
大企業の求人にユースエールのマークがないのはなぜですか?
ユースエール認定の対象が、常時雇用する労働者300人以下の中小企業に限られているためです。大企業では、くるみんや健康経営優良法人(大規模法人部門)など別の制度のマークが表示されている場合があります。
スポーツエールカンパニーの企業なら、入社後も競技を続けられますか?
この認定は、従業員のスポーツ活動の促進に積極的に取り組む団体をスポーツ庁が認定するもので、競技の継続や実業団での活動を保証するものではありません。競技を続けたい場合は、勤務時間や休日、社内での活動の実例を説明会やOB・OG訪問で確認するのが確実です。

FREE CONSULTATION

部活と就活の両立、
ひとりで悩まなくて大丈夫。

ツナカレ就活では、体育会・学生団体の学生に特化した無料の就活相談を行っています。 登録すると、あなたの状況に合わせた進め方のアドバイスや、部活・団体と両立できる企業の情報をお届けします。 メールで回答します。面談の予約は不要です。

「業界・企業選び」の記事をすべて見る