面接を受けた帰り道や、Webテストを提出した夜に、「結果はいつ来るのだろう」と何度もメールを開いてしまう。練習中も、ベンチでスマートフォンが気になる。こうした落ち着かなさを感じて、この記事にたどり着いた方もいるのではないでしょうか。
結論から言うと、結果待ちの間は「自分で動かせること」と「動かせないこと」を分け、動かせることを1つだけ決めて、残りは時間を区切って手放す方法があります。 結果が来るまでの日数は、自分の努力では変えられません。そこで、変えられる部分に絞って過ごし方を決めておくと、練習や試合と並走しやすくなる場合があります。
この記事は、結果待ちの不安を「なくす」ための記事ではありません。落ち着かない気持ちを抱えたまま、練習・試合・授業と就活を回すための整理です。面接を受けた日の記録の取り方は体育会の就活4月チェックリストにもまとめています。この記事では、結果が出るまでの待ち時間の過ごし方に絞ります。
結果待ちで落ち着かなくなるのは、性格の弱さとは限らない
結果待ちで落ち着かなくなるのは、自分の準備が終わって結果だけが残る状況で起こりうる反応で、性格の弱さとは限りません。ただし、これは編集部の見方であり、感じ方には個人差があります。
選考の結果は、自分の準備が終わったあとに、相手の都合で決まります。試合でいえば、プレーを終えたあとに判定を待つ時間に近い面があります。練習や試合であれば、結果に向けて自分の動きを変えられますが、結果待ちの時間はそれができません。このため、気持ちの行き場がなくなりやすいと考えられます。
部の練習や試合の予定が先に決まっている場合、就活の予定を自分で動かせる範囲は限られます。結果の連絡がいつ来るかわからないことと、部活の予定が動かせないことが重なると、「いつ見ればいいのかわからない」という感覚が強まる場合があります。
ここから先は、落ち着かなさを消すのではなく、次の3つの順で整理します。
- 動かせることと動かせないことを分ける
- 練習・試合の日の通知との付き合い方を決める
- 待ち時間に進められる準備を1つだけ置く
動かせることと動かせないことを分ける
結果待ちの間に確認したいのは、まず「動かせるもの」です。結果の日程や合否は動かせません。表にして分けると、考える範囲が狭くなります。
| 動かせないこと |
動かせること |
| 合否そのもの |
面接の振り返りを書く |
| 結果連絡が来る日 |
結果連絡の予定日を募集要項や案内メールで確認する |
| 企業側の社内調整の進み具合 |
他の企業の次の締切を確認する |
| 面接官の受け取り方 |
次回の面接で話す内容を1つ整える |
| 他の人の選考の進み具合 |
自分の持ち駒(選考中の企業)の一覧を更新する |
右側の項目は、全部やる必要はありません。1つだけ選んで、15〜30分で終わる範囲にとどめるほうが続けやすい場合があります。
ここで大切なのは、「合否を何度も想像する時間」を、右側の行動に置き換えることです。左側の項目を頭の中で繰り返しても、右側の項目は進みません。気になった時点で、「今のは動かせないほうだ」と気づけるだけでも、気持ちを切り替えやすくなる場合があります。
練習・試合の日の通知との付き合い方
練習や試合の日は、通知を確認する時間をあらかじめ決めておくと、練習中に気持ちが引っ張られにくくなる場合があります。 常に確認できる状態を、確認する時間を区切った状態に変える方法です。
次の表は、一例です。自分の1日の流れに合わせて、時間帯は入れ替えてください。
| 場面 |
通知との付き合い方の例 |
| 練習の前 |
家を出る前に1回確認し、そのあとはカバンにしまう |
| 練習中 |
スマートフォンは見ない時間帯とする(ロッカー・カバンの中など) |
| 練習後 |
着替えのあとに1回だけ確認する |
| 試合の日 |
試合前と試合後の2回だけ確認すると決める |
| 夜 |
就寝の1時間前以降は確認しない、と決めておく |
「確認する時間を決める」のは、結果から目を逸らすためではありません。確認する回数が増えるほど、「来ていない」を確認する回数も増えてしまうため、その回数を減らす工夫です。
なお、企業からの連絡はメールだけでなく、電話で来る場合もあります。練習中に着信があったときのために、知らない番号の着信は練習後に折り返す、と決めておくと慌てにくくなります。折り返しの際は、最初に学生本人であることと選考の件であることを伝えると、相手が確認しやすくなります。
取材で聞いた、結果が自分で決められない期間の過ごし方
結果が自分で決められない状況の過ごし方は、人によって異なります。以下は個別の声であり、「こう過ごすべき」という一般論を示すものではありません。
ツナカレメディアの取材記事(2026年2月6日掲載)で、ある大学のサッカー部の卒業生は、試合に出られない期間の過ごし方について、次のように話しています。
「試合に出ていないからといって練習を手抜きするという選択肢はもちろんなかったので、試合に出ることのできない状況でも、日々練習に打ち込みました。」
同じ記事では、その経験が現在の仕事の環境とも通じている、と語られています(出典: ツナカレメディア OBOGインタビュー)。この発言は、就活の結果待ちについて話したものではありません。ただ、出場の可否という自分では決められない状況でも、日々の練習を続けた、という姿勢を読み取ることはできます。
別の記事(2026年4月22日掲載)では、ある大学のラグビー部の卒業生が、競技経験が現在の仕事に生きている点について次のように話しています。
「『不測の事態に動じず、状況を冷静に捉えること』や『ミスを引きずらず、すぐに次のプレーへ切り替えること』が自然と身についていました。」
(出典: ツナカレメディア OBOGインタビュー)
これも就活の結果待ちを直接扱った発言ではなく、仕事の場面での話です。2つの発言から言えるのは、「結果が決まる前の時間を、自分の行動に置き換える」という過ごし方をしてきた人がいるという点までです。この方法が誰にでも合うとは限りません。
待ち時間に進められる準備を1つだけ置く
待ち時間に進める準備は、次の選考につながるもので、短時間で終わるものに絞ります。 結果が出る前に他の企業の準備を止めてしまうと、結果が出たあとに予定が詰まる場合があります。
| 準備の種類 |
所要時間の目安 |
内容 |
| 面接の振り返り |
10分 |
聞かれたこと・詰まったところ・次に直すことを3行書く |
| 持ち駒の一覧の更新 |
10分 |
企業ごとの段階と次の日付を並べる |
| 次の締切の確認 |
5分 |
ES・Webテスト・面接の日程をカレンダーに入れる |
| ガクチカのメモ |
15分 |
1つのエピソードの数字や事実を1行増やす |
面接の振り返りは、結果が出たあとでは記憶が薄くなる場合があるため、結果待ちの間に書いておく意味があります。面接でよく聞かれる質問は体育会学生が面接でよく聞かれる質問で整理しています。
注意したいのは、準備を「結果を考えないための作業」にしすぎないことです。気持ちを紛らわすために予定を詰め込むと、練習・授業との両立が崩れる場合があります。「1つだけ」と決めて、残りの時間は休む、と決めておくと続けやすい場合があります。
連絡が来ないときの確認手順
連絡が来ないと感じたときは、いきなり問い合わせるのではなく、案内されていた連絡時期と、受信の状況を順に確認します。
- 案内を確認する: 選考の案内メールや募集要項に、結果の連絡時期が書かれていないかを確認します。
- 受信状況を確認する: 迷惑メールフォルダや、不在着信の履歴を確認します。
- 日数を見る: 連絡日が示されている場合はその日を過ぎてから、示されていない場合は選考段階や企業の状況を踏まえて判断します。
- 問い合わせる場合: 電話かメールで、大学名・氏名・受けた選考名を簡潔に伝えます。
一般的に、結果連絡までの日数を「数日〜1週間程度」とする目安を紹介する記事があります。ただし、日数は企業や選考段階によって異なるため、一律の基準とは言えません(参考: ネオキャリア「面接結果が来ない場合はいつまで待てば良い?」)。連絡が遅いことだけで合否を推し量らず、上の手順で確認していくのが無難です。
問い合わせの時間帯は、練習の予定と重ならない時間を選びます。電話で問い合わせる場合は、企業の担当者の業務時間内で、練習や授業と重ならない時間を選ぶとよいでしょう。メールであれば、練習後の時間に送ることもできます。
1週間の待ち時間の予定表(テンプレ)
予定表に「確認する時間」と「準備1つ」を先に書いておくと、待つ時間の迷いが減る場合があります。 次の表を自分用にコピーして使ってください。記入例は編集部が作成した架空の例です。
| 曜日 |
練習・授業の予定(記入例) |
通知を確認する時間 |
準備1つ(15分) |
| 月 |
授業2限・夕方練習 |
練習前・練習後 |
面接の振り返り3行 |
| 火 |
授業1〜3限・オフ |
昼・夜 |
次の締切をカレンダーに入れる |
| 水 |
夕方練習 |
練習前・練習後 |
(休む) |
| 木 |
授業・夜練習 |
昼・練習後 |
持ち駒の一覧を更新 |
| 金 |
夕方練習 |
練習前・練習後 |
ガクチカのメモを1行増やす |
| 土 |
練習試合 |
試合前・試合後 |
(休む) |
| 日 |
オフ |
昼・夜 |
1週間の見直し(10分) |
自分の列は、練習・授業の予定から書き始めると埋めやすくなります。空欄ができても構いません。「休む」を予定に入れておくことも、続けるための工夫です。
落ち着かなさが続くときの相談先
気持ちの落ち込みが続く、眠れない日が続くなど、日常の動きに影響が出ている場合は、一人で抱えずに、学内や公的な窓口に相談してください。 この記事は、医療的な判断や助言を行うものではありません。
相談先の例は次のとおりです。
- 大学のキャリアセンター: 選考の進め方や、次の一手の相談ができます。
- 大学の学生相談室・保健管理センターなど: 気持ちのつらさに関する相談を受け付けている場合があります。窓口の名称や利用方法は大学によって異なります。
- 新卒応援ハローワーク: 学生や卒業後おおむね3年以内の方の就職活動を支援する専門のハローワークで、東京ハローワークのページには、就職活動・仕事探しに関する相談を随時受け付けていること、これらのサービスはすべて無料であることが記載されています(出典: 東京ハローワーク「新卒者・既卒者の皆さまへ」)。お住まいの地域の窓口は、厚生労働省や各労働局のページで確認できます。
- 部の先輩・OBOG: 選考のスケジュールや連絡の目安について、体験を聞ける場合があります。相談先の種類と使い分けは体育会の就活は誰に相談する?で整理しています。
まとめ: 動かせることを1つだけ決めて、残りは時間を区切る
結果待ちで落ち着かなくなるのは、結果だけが残る状況で起こりうる反応で、性格の弱さとは限りません。大切なのは、落ち着かなさを消すことではなく、動かせることを1つだけ決め、残りは時間を区切って手放すことです。
- 結果の日程や合否は動かせない。動かせるのは、確認の仕方と準備
- 通知を確認する時間を決めて、練習中は見ない時間帯をつくる
- 待ち時間の準備は1つだけ。残りの時間は休む
- 連絡が来ないときは、案内→受信状況→日数の順に確認してから問い合わせる
- つらさが続くときは、大学の窓口や公的な窓口に相談する
練習と就活の時間配分に悩む場合は、部活と就活の両立も参考にしてください。部活動の時期ごとの動き方は、ツナカレメディアの体育会の就活時期の解説にまとまっています。
ガクチカの材料を整理したい方は、体育会・学生団体のガクチカ 書き方テンプレ&例文集を無料で配布しています。状況を整理したうえで相談してみたい場合は、ツナカレ就活への登録から申し込めます。ご相談にはメールで回答します。