練習が終わってロッカーでスマホを開くと、見覚えのない番号から不在着信が三件。留守電は残っていない。選考中の企業からかもしれない、と思うと落ち着かなくなります。体育会に所属していると、練習中や試合中はスマホを見られず、企業からの電話に出られない場面が出てくることがあります。
結論から言うと、電話に出られなかったときは、気づいた時点で企業の営業時間内かどうかを確認し、営業時間内であれば落ち着いて話せる場所から折り返し、時間外であればメールで一報を入れてから翌日の午前に電話するのが基本的な流れです。 この記事では、折り返す時間帯の目安、営業時間外に気づいたときの動き方、通話・留守電・メールの例文3選、練習中でも着信を逃しにくくする仕組みを、体育会の生活に合わせて整理します。
なお、電話に出られないこと自体を避けるのは難しいため、「出られない前提で、連絡の流れを先に決めておく」ことを軸に書いています。メールの返信が遅れた場合は、就活メールの返信が遅れたときの対応で扱っています。
体育会の学生が電話を逃しやすい3つの場面
結論として、練習中、試合・大会期間中、移動中は、電話に出られない場合が多い時間帯です。 企業が日中に連絡してくる場合、その時間帯が部の活動時間と重なることがあります。
| 場面 |
起こりやすいこと |
先に決めておくこと |
| 練習中・授業中 |
スマホをロッカーやカバンに入れていて着信に気づかない |
練習後にまず確認する習慣。休憩時間に画面を見るか |
| 試合・大会期間 |
1日中スマホを見られない、遠征先で電波が不安定 |
事前に企業へ「連絡がつきにくい期間」を伝えておく |
| 移動中・合宿所 |
車内や宿舎が騒がしく、通話できる場所がない |
通話できる静かな場所の確保。折り返しは到着後 |
出られなかったこと自体より、気づいたあとの動きのほうが、企業との連絡では大切になります。
折り返す時間帯の目安|営業時間内が基本
結論として、折り返しは企業の就業時間内に行うのが原則で、始業直後・昼休み・終業間際は避けると、就活情報サイトの解説で示されています。
- クレクスグループの解説は、営業時間内(9時〜18時ごろを目安)を原則とし、午前10時〜12時、午後14時〜17時を折り返しに適した時間帯、始業直後(9時〜10時)、昼休み(12時〜14時)、終業間際(17時以降)を避ける時間帯として挙げています。営業時間外に着信に気づいた場合は、翌日の午前10時以降に折り返す流れが示されています(出典: クレクスグループ「例文でわかる就活の折り返し電話マナー」)
- リクナビの解説は、午前10時30分〜11時30分、午後14時〜16時ごろを推奨しています。就業時間外に気づいた場合は、22時までにメールで連絡し、翌日の午前に電話する流れを例文つきで紹介しています(出典: リクナビ就職エントリー「就活で折り返し電話をかけるときのマナー」)
時間帯の幅は解説によって異なりますが、いずれも企業の就業時間内を原則としている点は共通しています。企業から時間帯の指定があれば、そちらが優先です。
ここで体育会に特有の問題が出てきます。練習が夕方以降に終わる場合、気づいたときにはすでに企業の営業時間外になっていることがあります。この場合は、無理に夜に電話をかけるのではなく、メールで一報を入れる方法があります。
練習後に気づいたときの動き方|3ステップ
結論として、気づいたら、まず企業の営業時間内かを確認し、営業時間内なら折り返し、時間外ならメール先行で翌日の午前に折り返すのが整理しやすい流れです。
ステップ1 着信の相手を確認する
履歴の番号を、企業からの案内メールや応募時のメールの署名、求人ページの連絡先と照らし合わせます。相手が分からない番号に折り返す場合は、折り返す前にその番号を検索して企業のものか確認すると、不安を減らせます(見知らぬ番号の取り扱いは、各自の判断で慎重に行ってください)。
ステップ2 営業時間内かどうかを見る
- 営業時間内(かつ避けたい時間帯でない): 静かな場所へ移動し、筆記用具とスケジュール帳を手元に置いてから折り返す
- 営業時間外: メールで一報を入れる(例文3を参照)。そのうえで翌日の午前に電話する
ステップ3 折り返す前に、手元に用意するもの
- 応募企業名と、選考の段階(エントリー済み、一次面接の案内待ちなど)
- 自分の大学・学部・氏名(フルネームで名乗れるように)
- 次の1週間の練習・試合・授業の予定(日程を聞かれたときに答えるため)
- メモができる環境(スマホのメモ機能でも可)
日程を聞かれたときに即答できないと、折り返しの電話が長引きます。選考日程変更のメールの書き方で解説しているとおり、自分の動かせない予定を先に整理しておくと、電話口での調整が楽になります。
折り返し電話の例文3選(編集部作成・架空の例)
結論として、通話は「大学名・氏名・折り返しであること」を最初に伝え、留守電は名乗り・用件・連絡先・今後の動きを順に入れ、営業時間外はメールで一報を入れる形が基本です。以下は書き方を示すための架空の例文です。実在の個人や企業の記述ではありません。〇〇の部分は自分の情報に置き換えてください。
例文1 採用担当者に直接つながった場合の通話
学生:「お忙しいところ恐れ入ります。〇〇大学の〇〇〇〇と申します。先ほどお電話をいただいたようで、折り返しご連絡いたしました。採用ご担当の〇〇様はいらっしゃいますでしょうか。」
(担当者に代わる)
学生:「〇〇様、お世話になっております。〇〇大学の〇〇〇〇です。先ほどはお電話に出られず、失礼いたしました。ご連絡の件でお電話いたしました。今、お時間よろしいでしょうか。」
ポイント: 最初に大学名と氏名、着信への折り返しであることを伝えます。電話に出られなかったお詫びは一言で足り、長く説明する必要はないと考えられます。練習中だったという理由は、聞かれたときだけ簡潔に答えるのがよいでしょう。
例文2 担当者が不在、または留守電にメッセージを残す場合
「〇〇大学の〇〇〇〇と申します。〇月〇日〇時ごろにお電話をいただいたため、折り返しご連絡いたしました。改めて、〇時ごろにこちらからお電話いたします。お手数ですが、ご都合の良い時間帯がございましたら、〇〇〇〇―〇〇〇〇―〇〇〇〇までご連絡いただけますと幸いです。失礼いたします。」
ポイント: クレクスグループの解説は、留守電のメッセージを、名乗り、用件、自分の連絡先、今後のアクション、締めの挨拶の構成で示しています。電話番号は、ゆっくり、はっきり、2回繰り返すと伝わりやすくなります。
例文3 営業時間外に気づいたときのメール
件名:【お電話のお詫び】〇〇大学 〇〇〇〇
株式会社〇〇
採用ご担当 〇〇様
お世話になっております。〇〇大学〇〇学部の〇〇〇〇です。
本日〇時ごろにお電話をいただいておりましたが、授業・課外活動のため出ることができず、失礼いたしました。気づいたのが貴社の営業時間外であったため、まずはメールにてご連絡いたします。
明日〇月〇日(〇)の午前10時以降に、改めてこちらからお電話いたします。ご都合の悪い時間帯がございましたら、お知らせいただけますと幸いです。
〇〇大学〇〇学部〇〇学科
〇〇〇〇
電話番号/メールアドレス
ポイント: 理由は「授業・課外活動のため」にとどめ、「練習で」と詳細を書く必要はありません。翌日の折り返し時間を自分から示すと、企業が待ちやすくなります。メールは、リクナビの解説にある「22時まで」を目安に送ると、遅い時間にならずに済みます。
事前に伝えておく|連絡がつきにくい期間は先に知らせる
結論として、大会や合宿など、連絡がつきにくい期間が分かっているなら、選考が進む前にメールで企業へ伝えておくと、着信を逃したときの印象を和らげやすくなります。 編集部の考えですが、企業側も、連絡の取りやすい時間帯が分かっていれば、電話をかける時間を調整しやすくなります。
〇月〇日〜〇日は部の大会のため、日中は電話に出られない可能性がございます。メールでご連絡をいただければ、〇時以降に折り返しいたします。
このように、折り返せる時間帯を一文添えておく方法があります。複数の内定が出た場面での同様の伝え方は、複数内定の保留マナーにも書いています。
着信を逃さない仕組みを作る
結論として、練習中に電話に出ること自体を目指すより、着信に早く気づく仕組みを作るほうが現実的です。
- 練習後にまず通知を確認する時間を決める(更衣室で5分など)
- 選考中の企業の番号を、連絡先に登録しておく。名前が表示されると、折り返しの優先度を判断しやすくなります
- 留守電やSMSの通知を見落とさないよう設定する
- サブの連絡手段(メール)の通知を、着信の通知と別に設定する
- マネージャーや同期に、緊急で連絡が来る可能性があることを共有しておく(個人情報の扱いには注意してください)
大阪公立大学ユースホステル部は、取材で、部運営で培った自己管理力が就職活動の予定管理にも活きていると話しています(2026年7月24日掲載の取材記事、出典: ツナカレメディア 部活動取材)。この取材は電話対応について触れたものではありませんが、部の中で予定を管理する経験が、就活の連絡管理にもつながる場合があることを示す声のひとつです。
また、練習中は頻繁にスマホを見られないため、就活用のカレンダーに、企業から連絡が来る可能性のある期間(面接案内の時期など)を書いておくと、その期間は練習前後の確認を丁寧にするなど、メリハリをつけやすくなります。結果待ちの期間の過ごし方は、選考の結果待ちで落ち着かないときの過ごし方で解説しています。
折り返しで避けたいこと
結論として、避けたいのは「後回しにする」「騒がしい場所からかける」「理由を詳しく話しすぎる」など、企業の待ち時間や聞き取りやすさに影響する動きです。以下は編集部の整理です。
| 避けたいこと |
起こりうること(編集部の整理) |
代わりに |
| 折り返しを何日も後回しにする |
企業が連絡を待ち続ける。選考の案内に間に合わない場合がある |
営業時間内に気づいたら当日、時間外ならメールで一報 |
| 練習の休憩中に、騒がしい場所からかける |
声が聞き取りにくく、電話口の印象が下がる可能性がある |
静かで電波の良い場所を確保する |
| 始業直後・昼休み・終業間際にかける |
担当者が対応しにくいとされる |
午前10時台〜午後14時以降を目安にする |
| 理由を詳しく話しすぎる |
要件の確認が遅れる |
お詫びは一言、理由は聞かれたら簡潔に |
| 番号が不明なまま放置する |
選考連絡を見逃す可能性がある |
応募先の連絡先と照合してから判断する |
まとめ 出られない前提で、流れを先に決めておく
練習中に企業からの電話に出られないのは、体育会の学生にとって自然なことです。次の流れをあらかじめ決めておくと、落ち着いて対応できます。
- 気づいたら、まず相手と企業の営業時間を確認する
- 営業時間内(避けたい時間帯でない)なら、静かな場所から折り返す
- 営業時間外なら、メールで一報を入れ、翌日の午前に電話する
- 連絡がつきにくい期間は、事前にメールで伝えておく
- 練習後に通知を確認する習慣と、連絡先の登録で、着信を逃しにくくする
電話の対応に不安があり、どの企業を優先するか、連絡の取り方をどうするかを一人で決めにくいときは、ツナカレ就活への登録から相談できます。ご相談にはメールで回答します。ガクチカの材料を整理したい方は、体育会・学生団体のガクチカ 書き方テンプレ&例文集を無料で配布しています。