「一次面接の逆質問は、何を聞けばいいのか分からない」「練習や試合で、質問を考える時間がない」。そんな状態で検索した方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、一次面接の逆質問は、あらかじめ質問リストを暗記するよりも、面接中の会話から1〜2問を作れる状態にしておく方法があります。 この記事では、その作り方を3つのステップで整理し、面接官のタイプ別の質問例と、部活動の話から作る質問を紹介します。
質問の例を数多く知りたい場合は、体育会学生の逆質問15選が向いています。この記事では例の数を増やすのではなく、質問を自分で作る手順に絞ります。最終面接の逆質問は最終面接の質問と対策で扱っています。
この記事と「逆質問15選」の違い
この記事は「質問を作る手順」、逆質問15選は「質問を選ぶ一覧」という違いがあります。 目的に合わせて使い分けると、重複して読む手間が減ります。
| 比較する点 |
この記事 |
逆質問15選 |
| 扱う内容 |
面接中の会話から質問を作る手順 |
体育会向け・面接段階別の質問例の一覧 |
| 面接段階 |
一次面接に限定 |
一次から最終まで |
| 向いている人 |
質問例を見ても自分の言葉にできない人 |
まず質問のたたき台がほしい人 |
一次面接の逆質問で見られやすいこと
一次面接の逆質問では、志望度の高さと、会話の中で質問を考えられるかが見られやすいと、type就活や就活ハンドブックなどの就活情報サイトで説明されています。 以下は一般的な説明で、企業ごとに見る点は異なります。
一般的に、逆質問の目的としては次の3点が挙げられます。
- 志望度や関心の高さを確かめる
- 学生が思い描く働き方と実態にずれがないかを確かめる
- 会話の流れを踏まえて質問できるかなど、コミュニケーションを見る
また、一次面接は人事担当者のほか、入社数年目の社員から課長級の社員が面接官を務める場合があるとされています。誰が面接官かによって、答えやすい質問は変わります。
ツナカレメディアの取材では、採用担当者から次のような声がありました。いずれも逆質問に限った発言ではなく、1社の意見です。
- 株式会社CHEER ONEは、面接では見栄ではなく本音で話せるか、素直にまっすぐ向き合う姿勢を見ていると話しています(取材記事、2026年1月8日掲載)。
- 株式会社STAR CAREERは、過去の失敗から何を学び、次にどう行動しようとしているかを重視していると話しています(取材記事、2026年1月28日掲載)。
これらは面接全体の見方で、逆質問についての発言ではありません。そのうえで編集部は、逆質問でも自分の言葉で素直に聞く姿勢は通じる考え方だと考えています(編集部の解釈)。
面接官のタイプで質問を変える
面接官が人事担当か現場社員かで、聞く内容を変えると答えが得られやすくなります。 以下は編集部の整理で、実際の面接官の役割は企業によって異なります。
| 面接官のタイプ |
答えやすいこと |
質問の方向性の例 |
| 人事担当者 |
採用の流れ、研修、制度、配属の考え方 |
「入社後の研修の流れを教えていただけますか」 |
| 現場の若手社員 |
入社後の最初の仕事、日々の過ごし方 |
「入社1年目の方は、どのような仕事から任されるのですか」 |
| 現場の管理職 |
求められる姿勢、チームの動き方 |
「チームで成果を出している方に共通する姿勢はありますか」 |
面接官のタイプが分からない場合は、面接の冒頭の自己紹介や名刺、配属部署の名前をメモしておくと判断しやすくなります。
会話から逆質問を作る3ステップ
逆質問は、①事前にメモ、②面接中にメモ、③直前に絞る、の3ステップで作れます。 練習や試合で時間が限られる体育会の学生でも、移動時間や練習の合間に分けて進められます。
ステップ1|事前に聞きたいことを3〜5個メモする(5分)
企業のサイトや募集要項を見て、気になったことをスマホのメモに書き出します。「調べれば分かること」は除きます。ここでは質問の形に整えなくて構いません。「若手の1日の流れ」「配属の決まり方」など、単語で十分です。
ステップ2|面接中に、引っかかった言葉をメモする
面接官が話した中で、気になった言葉に印をつけます。たとえば「チームで動く場面が多い」「入社3年目で担当を任される」といった言葉です。この言葉を使って質問すると、会話を聞いていることが伝わりやすくなる場合があります。
ステップ3|質問の直前に、2〜3個に絞る
面接の終盤で、ステップ1と2のメモから質問を2〜3個選びます。優先順位は、次のように決める方法があります。
- 面接中に出た言葉を使った質問
- すでに説明された内容を除いた、事前メモの質問
- 時間が余ったときに聞く質問
質問の入り口は「先ほど〇〇とおっしゃっていましたが」のように、面接官の言葉を拾う形にします。
部活の話から作る逆質問の例
部活動について聞かれた直後は、その経験と仕事のつながりを質問にする方法があります。 以下は考え方を示す例で、そのまま使うのではなく、自分の経験と志望先に合わせて言い換えてください。
| 面接官から聞かれた話題 |
作れる逆質問の例 |
| チームでの役割 |
「私は部活動で後輩の相談に乗る役割を担っていました。御社で新入社員が先輩に相談しやすい仕組みはありますか」 |
| 練習の工夫 |
「限られた練習時間で優先順位をつけてきた経験があります。若手が複数の仕事を同時に進めるとき、どのように優先順位を決めていますか」 |
| 目標への取り組み |
「目標を数値に置いて振り返る習慣がありました。御社では、若手の成長を、どのような形で振り返る機会がありますか」 |
| 引退後の入社時期 |
「部活動を最後まで続けた場合、入社時期までに準備しておくとよいことはありますか」 |
質問の前に自分の経験を一言添えると、単なる質問ではなく、自分の経験と結びつけた質問になります。ただし、前置きが長くなりすぎないよう、1文で収めます。
一次面接で避けたい逆質問
避けたいのは、調べれば分かる質問、待遇だけを聞く質問、質問がないと答えるだけの対応です。 以下は一般的な注意点で、企業の考え方によって評価は変わります。
- 企業サイトに書いてある内容を聞く: 事前の調査が足りないと受け取られる場合があります
- 給与や休日など待遇だけを聞く: 仕事内容への関心が見えにくくなる場合があります。聞くなら、仕事内容とあわせて確認する方法があります
- 「特にありません」と答える: 意欲が伝わりにくい場合があります。質問が思い浮かばないときは、面接中の話の中で理解を深めたい点を聞き返す方法があります
- 面接官を試すような質問: 一次面接では、率直に知りたいことを聞くほうが自然です
質問するときの流れと、答えをもらったあとの返し方
質問は、前置き、質問、答えへの一言、の3つで1セットにすると、会話として自然に進みます。 面接の最後に「何か質問はありますか」と聞かれたら、次の順で話す方法があります。
- 前置き: 「先ほどの〇〇のお話に関連して、1点お伺いしてもよろしいでしょうか」
- 質問: 1文で聞く。複数のことを一度に聞かず、1問ずつ区切る
- 答えへの一言: 「ありがとうございます。〇〇という点がよく分かりました」と、受け取ったことを短く返す
答えを聞いたあとに一言返すだけで、質問しっぱなしにならず、会話が続きます。返す一言は、答えの中の言葉を繰り返す形で十分です。深掘りの質問を重ねる必要はありません。
オンライン面接の場合は、画面共有や資料を見ながら話している面接官もいるため、質問の前に一呼吸おいて、話し終えたことを確かめてから聞くと、声が重なりにくくなります。
練習が忙しい時期の準備のしかた
練習や試合で時間が取れないときは、準備を3つの隙間時間に分ける方法があります。
- 移動中: 企業サイトを見て、気になった点を単語でメモする
- 練習後: 志望動機を見直し、その企業で確かめたいことを1つ書き足す
- 面接直前: メモを読み返し、聞く質問を2〜3個に絞る
面接前日の準備全体は体育会学生の面接前日チェックで整理しています。面接全般の準備は、ツナカレメディアの面接対策で必要な10個の準備も参考になります。
まとめ|質問は「暗記」ではなく「会話から作る」
一次面接の逆質問は、事前に3〜5個をメモし、面接中の言葉を拾い、直前に2〜3個へ絞る流れで作れます。面接官のタイプに合わせて質問の方向を変え、部活動の話題が出たときはその経験と仕事をつなぐ質問にする方法があります。
逆質問の考え方や面接準備で迷う場合は、ツナカレ就活の無料相談もご利用ください。