体育会学生には、他の就活生がうらやむ資産があります。部活のOB・OGネットワークです。
同じ部で汗を流した先輩は、初対面のOB訪問よりはるかに本音で話してくれますし、体育会学生の就活事情も理解しています。この記事では、この資産を最大限活かすOB・OG訪問の進め方を、依頼から御礼まで流れに沿って解説します。
OB・OG訪問で得られる3つのもの
1. Webでは手に入らない「働く実感」
仕事のリアルな一日、大変さ、やりがい——採用サイトには載らない情報こそ、訪問の価値です。業界を絞り込む判断材料になります(業界の考え方は体育会学生に向いている業界・職種参照)。
2. 「体育会の先輩がどう就活したか」という戦略情報
同じ部活で同じように時間がなかった先輩が、いつ・何をしたのか。これはあなたの就活スケジュールの最高のベンチマークです。
3. 選考でのつながり
会社によっては、OB・OG訪問が選考の参考にされることもあります。少なくとも、面接で「◯◯部OBの△△さんにお話を伺い…」と語れることは、志望動機の説得力を確実に高めます。
OB・OG訪問の進め方【5ステップ】
ステップ1:先輩を探す
体育会学生の探し方は、優先度順に次の通りです。
- 部の直接のつながり:引退した先輩、OB会名簿、監督・コーチからの紹介
- 部内の口コミ:同期・先輩に「◯◯業界に行った先輩いない?」と聞く
- 大学の資源:キャリアセンターの卒業生名簿、体育会本部・部連盟のネットワーク
- OB・OG訪問アプリ・サービス:直接のつながりがない業界はこちらで補完
ステップ2:依頼の連絡を送る
依頼メール(またはメッセージ)の例文です。
件名:【OB訪問のお願い】◯◯大学◯◯部 3年 山田太郎
◯◯株式会社 △△様
突然のご連絡失礼いたします。◯◯大学体育会◯◯部で主務を務めております、3年の山田太郎と申します。◯◯部OB会名簿を拝見し、ご連絡いたしました。
現在、◯◯業界を中心に就職活動を進めており、◯◯部の先輩として同業界でご活躍されている△△様に、ぜひお仕事のお話を伺いたくご連絡いたしました。
30分ほどお時間をいただくことは可能でしょうか。オンラインでも対面でも、△△様のご都合の良い形で構いません。勝手ながら、直近では以下の日程で伺うことが可能です。
・◯月◯日(◯)18時以降 ・◯月◯日(◯)終日 ・◯月◯日(◯)18時以降
練習の都合で夜間の候補が多く恐縮ですが、ご検討いただけますと幸いです。 何卒よろしくお願いいたします。
◯◯大学◯◯学部3年 体育会◯◯部 山田太郎 (メールアドレス/電話番号)
ポイントは3つ。部活のつながりを名乗る、候補日程を複数示す、練習で夜が多いことを正直に書く。体育会の先輩なら事情はすぐ伝わります。
ステップ3:質問を準備する
30分の訪問なら、質問は5〜7個が現実的です。そのまま使える質問リストを用意しました。
仕事のリアルを知る質問
- 入社からこれまでの仕事内容と、印象に残っている仕事は何ですか?
- 仕事のやりがいと、正直きついと感じる部分を教えてください
- 入社前のイメージと入社後のギャップはありましたか?
体育会の先輩だから聞ける質問
- 部活の経験は、仕事のどんな場面で活きていますか?
- 就活はいつから、どう進めましたか?練習との両立で工夫したことは?
- 面接で部活の話をするとき、意識していたことはありますか?
選考に活かす質問
- 御社で活躍している若手に共通する特徴はありますか?
- 入社までに勉強・準備しておくとよいことはありますか?
NG は「調べればわかること」(事業内容・福利厚生の基本情報など)を聞くことです。事前に採用サイトを読み込み、そのうえでの疑問をぶつけましょう。
ステップ4:当日のマナー
- 5分前には接続・到着する(遅刻連絡は判明した瞬間に)
- 服装は指定がなければスーツか、オフィスカジュアルで
- メモを取りながら聞く(オンラインなら一言断りを入れる)
- 時間は予定の30分を超えない。延ばすかどうかは先輩に委ねる
ステップ5:24時間以内にお礼を送る
件名:【御礼】本日はありがとうございました(◯◯大学◯◯部 山田)
△△様
本日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。特に「◯◯」というお話が印象的で、△△様のお話を伺い、◯◯業界への志望がより明確になりました。
伺った内容をもとに、まずは◯◯に取り組みます。またご相談させていただくことがあるかと存じますが、その際はどうぞよろしくお願いいたします。
具体的にどの話が刺さったかを一文入れるだけで、定型文とは全く違う印象になります。
OB・OG訪問を就活成果につなげるコツ
訪問して満足で終わらせず、次の3つを習慣にしましょう。
- 直後に3行メモ:「学んだこと/意外だったこと/次にやること」を記録する
- 比較表をつくる:複数の先輩の話を業界・会社ごとに並べると、志望順位の判断材料になる
- 面接で引用する:「OBの◯◯さんから伺った△△という話に共感し…」は、志望動機に一次情報の重みを与えます
訪問の時期は、業界を絞り込む大学3年の秋冬が最も効果的です。全体スケジュールの中での位置づけは体育会学生の就活はいつから始める?をご覧ください。
まとめ:部活のつながりは、就活最強の情報網
体育会のOB・OGネットワークは、忙しい体育会学生が効率よく質の高い情報を得るための最強の資産です。依頼→準備→訪問→御礼→記録の流れを型にして、実際に働く先輩の声をあなたの就活に取り込んでください。
「訪問したい業界の先輩が見つからない」「聞いた話をどう志望動機にすればいいかわからない」という方は、ツナカレ就活の無料相談へ。学生と企業をつなぐ現場の知見から、あなたの業界研究をサポートします。